男性薬剤師の年収はどれくらい？年収を上げるキャリアプランも解説！

男性薬剤師の平均年収は630万円！

男性薬剤師の平均年収は630万円ほどです。
下の表は厚生労働省の調査による令和2～3年度の薬剤師の男女別の平均年収です。

	男性（万円）	女性（万円）
令和2年	623.9	527.2
令和3年	630.3	545.3

参照　厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

令和3年の薬剤師の男性の平均年収は630万円ほど、女性では500万円台です。
薬剤師の平均年収は男性の方が高いことがわかります。
女性は出産や育児などのライフイベントにより、一時的に仕事をやめたり時短勤務やパートなど働き方を変える傾向にあるため、年収に差がでると考えられます。

次に、令和3年の年齢別による男性薬剤師の平均年収を見てみましょう。

参照　厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

男性薬剤師の平均年収は就職してから増え続け、50～54歳で年収は762.2万円と最も高くなります。
男性はキャリアを重ねて一般薬剤師から管理薬剤師、エリアマネージャーへと昇進する方も少なくありません。
50代を過ぎてからは年収が下がってきますので、若いうちに高収入に向けてのキャリアを考えておくのもよいでしょう。

男性薬剤師のキャリアプラン

薬剤師の男女比は4:6で女性の方が多い職種です。
基本的に男性は産休や育休をとることが少ないため継続したキャリアプランを考えやすく、企業側からも期待されています。
勤務する職場によって異なりますが、一般的な調剤薬局で考えると以下のようなキャリアプランになります。

男性薬剤師は他の職種に比べて初任給こそ高いですが、昇進できないと収入は頭打ちになります。
年収をあげるために大切なのは将来設計です。
現在の職場で昇進が難しい場合は、転職によって状況を解決することもひとつの手段です。

男性薬剤師に最適な転職のタイミング

男性薬剤師の転職は、どのタイミングでするかが重要です。
転職を考える最適なタイミングとはいつなのか、詳しくみていきましょう。

年収が上がる見込みがないとわかった時

年収が上がる見込みがないとわかったときは転職するのに最適なタイミングです。

例えば調剤薬局では、管理薬剤師のポストが空いていないと昇進はできません。
病院の場合は病院長など役職につくのは基本的に医師や看護師のため、薬剤師がつけるポストは限られています。
ポストが少ないので実力があっても今役職についている人が退職するまで昇進できません。
また、年齢やキャリアが近い先輩がいる場合は先輩のポジションが空かないと昇進のチャンスはないです。

ずっと同じ職場にいると出世や昇進が難しくても、転職すると実現できる場合があります。
実力のある人材を求める企業に転職して、管理職についたりエリアマネージャーとして入社することで、キャリアアップが可能です。

現職でキャリアプランを描くことができない時

今の職場で明確なキャリアプランが描けず、このままでいいのか不安を抱えている人は転職をおすすめします。

キャリアプランを持たなくても仕事自体はできますが、将来設計の見通しが立たないと仕事がつまらなく感じたり漠然とした不安を抱えたりしがちです。
キャリアプランを描けなくなるのは日々の業務に追われて先のことを考える余裕がなくなったときが多いです。

管理薬剤師になると店舗運営や職場内の人間関係に悩むこともあるでしょう。
自分の部下や店舗の運営に対して責任を持つ立場になったときが、キャリアプランの転機です。

特に薬剤師は女性が多いので、人間関係が複雑な職場が多いです。
店舗の運営は立地や客層など経営の環境は店舗によって違うので、任される店舗によって会社からの評価は大きくかわるでしょう。

毎日の仕事で手いっぱいでキャリアプランが描けなくなっていませんか？
むずかしい職場や店舗の運営を任されたときは、そこで実力をつけて昇進するチャンスにもなりますが、忙しすぎたり悩みが多いと毎日その日を生き抜くだけで精一杯になります。
「自分の将来設計の見通しが立ってるか」「今の職場でキャリアアップできるか」をもう一度考えてみましょう。

キャリアプランを描くと仕事のモチベーションもあがり、高い意欲を持って仕事に取り組めます。
今後どんな行動が必要か明確になるので、自分が身につけるべきスキルなども見えてきます。
将来設計の見通しがたっていないと感じたら、転職を考えるタイミングです。

男性薬剤師が転職する時に気をつけるべきこと

男性薬剤師が転職する時に気をつけるべきことを説明します。

なんとなく転職したい、と漠然と考えても転職活動は成功しづらいです。
明確な理由があり、転職先に望む条件が決まっていると転職は成功しやすくなります。

転職理由を明確にする

まず転職理由を明確にします。
「収入を増やしたい」「薬剤師としてステップアップしたい」など、転職の理由が明らかになると転職先を選びやすくなります。

ただ漠然と転職したいという気持ちだけでは転職の成功にはつながりません。
なぜ今の職場を離れ、新たな職場にうつりたいと考えているのでしょうか。
転職理由が明確でないと、求人を選ぶときに何を重視するべきかわからず、希望の求人に出会うのは難しくなります。

転職の理由を明確にして、納得できる転職先を見つけましょう。

転職先に望む条件を明確にする

転職先に望む条件を明確にすることも重要です。

大まかでよいので「5年後、10年後にはどのようなキャリアを歩みたいか」というキャリアプランを立てます。そのために次の転職先では何を得たいかを考えます。

• 年収
• 勤務地
• 仕事内容が自分の希望に合っているか
• 残業時間の目安
• 福利厚生

など、自分が会社に求める条件を整理します。

望む条件がすべてそろう転職先を見つけるのはむずかしいため、優先順位をつけてその中でも「絶対にゆずれない条件」を一つ決めましょう。
優先順位を決めておけば転職先の選択肢も多くなります。

薬剤師特化型の転職エージェントを利用する

転職しようと考えたときは薬剤師に特化した転職エージェントを利用しましょう。
薬剤師の転職では、年収アップや理想の働き方を実現させるために転職エージェントを利用する人が多いです。

職種を限定しない転職エージェントでも薬剤師の求人を取り扱っていることが多いですが、医療業界の転職活動は一般の転職活動とは異なる点も多く、その辺りのノウハウが不足している可能性が高いため、薬剤師に特化した転職エージェントを利用することをおすすめします。

薬剤師は転職回数の多い職種ですが、1,2年ほどの短いスパンで転職を繰り返すと経験、スキルを積み上げる上で不利になります。
採用時の評価にも影響がでる可能性があります。
転職するべきか踏みとどまった方がよいのか、自分にベストな選択をよく考えて、転職は慎重に進めることが大切です。

転職エージェントの利用で、転職サポートの経験が豊富なアドバイザーに客観的なアドバイスをもらえますよ。

おすすめの転職エージェントはセルワーク薬剤師

薬剤師に特化した転職エージェントの中でも特におすすめなのが、ジョブドア薬剤師の姉妹サイトであるセルワーク薬剤師です。

セルワーク薬剤師では利益重視で希望しない条件の求人をごり押しすることなく、あくまで薬剤師の方の希望を重視した提案を心がけています。
土日や平日夜間の面談にも対応しているので、有給や希望休が取りにくい方も相談しやすくなっています。
また入社後のアフターフォローもあり、万が一入社後に聞いていた話と違う…ということがあれば、アドバイザーが代わりに就業先に伝えることも可能です。

特に収入アップのための転職活動には、転職エージェントへの登録は欠かせません。希望の条件の交渉をしてもらえるからです。
条件交渉は面接通過後、雇用契約の前に行います。必ず根拠を用いて交渉することがポイントです。

例えば、「管理薬剤師の経験があるので即戦力になります」というように根拠を伝えた上で希望の年収を伝えます。
交渉はご自身で行うよりも転職エージェントのアドバイザーにかわりに交渉をしてもらうことをおすすめします。
年収交渉を何度も経験しているアドバイザーなら収入アップの転職の成功率があがるからです。

女性の多い職場で男性薬剤師が気をつけるべきこと

男性にとって、女性が多い職場は独特の雰囲気や暗黙のルールがあり、複雑な人間関係にストレスを感じることも多いですよね。
女性特有の考え方やそれによって起こるトラブルに困惑した経験がある男性は少なくないはずです。

薬剤師はどの職場でも女性が多いです。
女性の多い職場で男性薬剤師が気をつけるべきことを説明します。

清潔感を保つ

まず清潔感を保つことは重要です。
薬剤師として仕事をするうえでも見た目の清潔感には気をつける必要がありますね。
既に「男に見た目は関係ない。仕事さえきちんとしていればいい」という時代でもないので、女性の多い職場でうまく立ち回るためには見た目の清潔感は必須です。

次の3点は最低限気をつけるべきです。

女性は男性よりも見た目や匂いに敏感です。特に嗅覚は匂いを処理する脳の細胞が男性よりも平均43％多いことが明らかになっています。

特に、調剤室が狭い場合は体臭・口臭のケアは大切です。
汗をかいたらすぐ着替えたり食後の歯磨きなど、男性が多い職場より清潔感を意識しましょう。

話の内容に気をつける

話の内容にも気をつけましょう。
仕事に関係ない相手のプライベートにはあまり踏み込まないようにします。

恋愛や結婚などは不適切な話題の可能性があり、一歩間違うとセクハラになりえます。
相手から話さない限り、恋愛や結婚、子どもの話題に関しては振らない方が無難です。

女性との会話で心に留めておきたいのは、「女性の会話の目的は共感」であること。
求められてもないのにアドバイスや解決策を提示しても感謝されるどころか、不愉快な思いをさせる可能性が高いことは心得ておきましょう。
親しくもない男性からのアドバイスは的外れに思われることも少なくありません。

と、まず否定から入らずに一旦は頷きながら聞く姿勢が基本です。

ただし不満や悪口に対する共感は要注意。
「あの人もこう言っていた」と、知らぬ間にトラブルに巻き込まれることもあります。

一定の距離を置く

一定の距離を置いて働くことも大切です。

女性ばかりの職場では派閥が生まれがちです。
また派閥がなくても、特定の女性とだけ仲が良いと他の人から良く思われず人間関係が悪化しかねません。

仕事に関係ないトラブルを避けるため、適度な距離感で周りと接しましょう。

まとめ

男性薬剤師の平均年収と、年収を上げるためのキャリアプランを解説しました。

今の職場で年収が上がる見込みがなく、キャリアプランを描けなくなったときは転職のタイミングです。
薬剤師特化型の転職エージェントを利用して、転職支援のプロと一緒に理想の働き方を実現しましょう。